循環器内科

対象疾患

  • 虚血性心疾患(急性心筋梗塞、狭心症)
  • 不整脈(徐脈性、頻脈性)
  • 心不全、心臓弁膜症、心筋症
  • 下肢閉塞性動脈硬化症
  • 静脈血栓塞栓症(肺血栓塞栓症、下肢静脈血栓症)

診療科概要

当科では心臓病や血管病の診療を担当しています。心臓病および血管病では発症した急性期に適切な緊急処置を実施しないと命にかかわる場合があります。当院は湘南東部地区の救急医療の拠点病院であり、24時間365日の循環器当直医師に加えて、経験ある医師の待機体制を敷き緊急疾患に常時対応しています。また当科は近隣医療機関からの要請に応じられるよう循環器内科医師直通ホットライン(ハートライン)を活用していますので、患者さんが近隣施設を受診された場合でもスムーズに当院へ受け入れることができます。

特色

当科の特徴としては医師全員が毎日のカンファランスを通じて患者さんの刻々と変化する病状を把握し、迅速で適切な医療を提供していることです。看護師を含む関連各部署の病院スタッフがチーム一丸となり、患者さんのご希望を尊重して心のこもったケアを行うことで、患者さんおよびご家族が幸せを感じられるように努めています。

新型コロナウイルス感染症の対応

当院は第二種感染症指定医療機関であり、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者さんの診療の際には十分な感染防御をしています。予定入院の患者さんで入院前日に、緊急入院の方も入院前にPCR検査または抗原検査でCOVID-19でないことを確認してから入院していただいています。特に人工呼吸器や非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)の装着が必要な患者さんでは複数回COVID-19の陰性確認を行うなど、院内感染を発生させないように配慮をしています。COVID-19の感染拡大の状況下でも、地域で信頼される質の高い医療を提供し続けることができるように尽力してまいります。

非侵襲的検査

循環器疾患の診断に用いる外来の検査としては、患者さんの体への負担が少ない下記の非侵襲的検査もあり、迅速に診断をすることができます。

生理機能検査:心臓超音波検査、経食道心エコー検査、トレッドミル運動負荷心電図検査、ホルター心電図、頸動脈超音波検査、下肢動脈超音波検査、下肢静脈超音波検査など

画像検査:心臓PET検査、心臓MRI検査、心臓核医学検査(負荷心筋シンチ、肺血流シンチ)、冠動脈造影CT検査など

心臓カテーテル検査

循環器疾患の診断に用いる入院の検査としては、患者さんの血管から心臓に管を入れる心臓カテーテル検査があり、病状を細かく診断をすることができます。

当院での心臓カテーテル検査について

当院では、原則として入院していただいたうえで心臓カテーテル検査を行っています。期間は1泊2日もしくは2泊3日となりますが、患者さんの病状や検査内容によっても異なります。

検査当日は、万一の事態を想定して4時間以上の空腹状態で検査を行っています。そのため病棟で点滴を開始し、検査で使用する造影剤による腎臓への影響をできるだけ減らすようにしています。基本的には検査で使用するカテーテル(細い管、径2mm前後)を挿入する部分だけ麻酔をする局所麻酔を行い、検査中は担当医やスタッフが患者さんとコミュニケーションをとりながら検査を進めていきます。血管へのカテーテルを体内に挿入する方法はいくつかありますが、当院では緊急時も含め多くの場合で手首(橈骨動脈)からカテーテルを挿入する方法を行っています。

その他にも、検査内容や患者さんの状態に応じて、足の付け根(大腿動脈)や肘(上腕動脈)、手の親指の付け根(遠位橈骨動脈)などからカテーテルを挿入する方法を行う場合もあります。いずれの場合でも、検査後はカテーテルを挿入した部分から出血しないように直接もしくは圧迫用の器具を使用して数時間圧迫し、止血されたことを確認しています。

心臓カテーテル検査の内容

冠動脈造影と左心室造影

冠動脈造影とは、動脈(手首や足の付け根など)から心臓の栄養血管である冠動脈の入り口までカテーテルを進め、先端から造影剤を注入して冠動脈を撮影する検査のことです。この検査によって、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患の確定診断をするとともに、冠動脈インターベンション(PCI)や冠動脈バイパス手術(CABG)といった治療方針の検討をする際の材料とします。当院では、バイプレーン血管撮影装置を用いて一度で2方向からの撮影を行い、できるだけ使用する造影剤の量を少なくするよう努めています。

左室造影は、カテーテルを大動脈から左心室内まで挿入して造影を行うことで、左心室の動きを評価し、僧帽弁閉鎖不全症のような弁膜症の評価も行います。左室造影もバイプレーン血管撮影装置で撮影し、1回の造影剤量でより詳細な情報が得られるようにしています。

冠血流予備量比(FFR)

冠動脈に狭い部分が見つかった時、その部分によってどれくらい血液の流れが阻害されているのかを客観的に評価する指標であり、治療(PCIなど)の必要性の判断に用いられます。先端に圧センサーのついた特殊なワイヤーを冠動脈内に挿入し、冠動脈を拡張する薬剤を投与しながら狭い部分の前後の血圧の比として測定を行います。

右心カテーテル検査

先端にバルーンのついた特殊なカテーテルを首、肘や足の付け根の静脈から挿入し、右心房から右心室を経て肺動脈まで挿入します。心臓から送り出される血液量(心拍出量)を測定し、肺動脈や右心室といった通常は測定できない部分の圧を測定も行い、心臓の状態の詳細な評価をします。この検査を「右心カテーテル検査」といいます。これらの結果をもとに心不全の重症度を評価していきます。

また、心房中隔欠損症などの先天性心疾患の重症度の診断することができ、手術治療の判断材料にもなります。

冠攣縮誘発検査(アセチルコリン負荷試験)

冠動脈が狭くなる原因として、動脈硬化以外に冠動脈が痙攣して動脈硬化と同様に狭くなる状態が一時的に起こる現象があり、これを「冠攣縮性狭心症(異型狭心症)」といいます。この病気は日本人に多く、夜間寝ている時や早朝の軽労作で発作が起きることが典型的で、ポックリ病の原因にもなりえます。冠攣縮誘発検査では冠動脈造影中に冠攣縮を誘発させる薬剤(アセチルコリンなど)を冠動脈に直接投与し、作為的に痙攣発作を引き起こします。発作が確認された後は速やかに冠動脈を拡張させる薬剤を冠動脈内に直接投与し、痙攣発作を解除します。冠攣縮性狭心症は冠動脈に狭い部分がなくても起こりうる病気ですので、この冠攣縮誘発検査が確定診断のためには必要となります。

心筋生検

心筋(心臓の筋肉)そのものに異常がある心筋症や心筋炎などの病気を診断するための検査で、心筋の組織を採取するための特殊な鉗子カテーテルを右心室または左心室まで挿入し、病気が疑われる部分の心筋をつまんで採取する検査を心筋生検といいます。採取した心筋は後日病理検査を行って診断を行い、病気の内容によって治療法を検討します。

電気生理学的検査

心臓に挿入したカテーテルを用いて心臓内の電気の流れを記録し、また電気的刺激を与えることにより、体表面心電図では分からなかった各種不整脈の診断や発生機序の解明を行います。この精密検査の結果で不整脈治療の方針を決定します。

  • 診療科主任部長

    塚原 健吾つかはら けんご 

    専門領域 虚血性心疾患、末梢動脈疾患、静脈血塞栓症
    認定/
    資格
    日本内科学会総合内科専門医・指導医 日本循環器学会循環器専門医 日本心血管インターベンション学会専門医 日本心臓病学会FJCC ICD/CRT 研修修了証取得者 身体障害者福祉法第15条指定医
  • 専門医長

    前島 信彦まえじま のぶひこ

    専門領域 虚血性心疾患、カテーテルインターベンション
    認定/
    資格
    日本内科学会総合内科専門医・指導医 日本循環器学会循環器専門医 日本心血管インターベンション学会専門医 身体障害者福祉法第15条指定医
  • 専門医長

    三𣘺 孝之みつはし たかゆき

    専門領域 虚血性心疾患
    認定/
    資格
    日本内科学会総合内科専門医・指導医 日本循環器学会循環器専門医 日本心血管インターベンション学会専門医 ICD/CRT 研修修了証取得者 身体障害者福祉法第15条指定医
  • 専門医長

    髙野 桂子たかの けいこ

    専門領域 循環器一般
    認定/
    資格
    日本内科学会総合内科専門医・指導医 日本循環器学会循環器専門医 身体障害者福祉法第15条指定医
  • 専門医長

    井上 満穂いのうえ みつほ

    専門領域 不整脈、カテーテルアブレーション
    認定/
    資格
    日本内科学会総合内科専門医 日本循環器学会循環器専門医 日本不整脈学会不整脈専門医 身体障害者福祉法第15条指定医
  • 専門医長

    近藤 愛こんどう あい

    専門領域 循環器一般
    認定/
    資格
    日本内科学会認定内科医 日本循環器学会循環器専門医 日本心血管インターベンション学会認定医 身体障害者福祉法第15条指定医
  • 児玉 亜希子こだま あきこ

    専門領域 循環器一般
  • 小沢 一貴おざわ かずき

    専門領域 循環器一般
  • 非常勤医師

    岡﨑 善則おかざき よしのり

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
再来 前島
近藤
井上

三橋
髙野(AM)
塚原
児玉
三橋
髙野(AM)
新患 塚原 髙野 三橋

近藤(1,3,5)
井上(2,4)

前島
ペースメーカ 交代制(PM) 交代制(PM) - - -
2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
入院延べ患者数 11,306 14,817 12,720 13,015 12,229

急性心筋梗塞
(急性冠症候群)

179 219 230 198 189

ST上昇型

96 107 121 106 102

非ST上昇型

83 112 109 92 87

心不全

289 339 326 274 240

静脈血栓塞栓症

21 24 26 26 29
2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
外来患者総数 20,721 19,564 20,186 17,981 16,671

ハートライン利用

217 191 209 200 148

紹介患者(地域連携室経由)

585 558 695 672 718

侵襲的検査と治療

2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
心臓カテーテル検査 418 511 498 395 312

経皮的冠インターベンション(PCI)

253
(緊急86)

293
(緊急105)

286
(緊急91)

255
(緊急83)

249
(緊急69)

冠動脈予備血流比(FFR)

44 33 63 100 65
電気生理学検査 35 39 47 50 18
カテーテルアブレーション 18 10 4 10 35

永久ペースメーカー

(新規+電池交換)(リードレス含む)

57 60 47 55 58

植え込み型除細動器

(ICD)(新規+電池交換)(S-ICD含む)

9 6 7 9 12

両心室ペースメーカー機能付き

植え込み型除細動器(CRTD)

3 2 2 2 4
末梢動脈血管内治療 23 29 36 34 43
下大静脈フィルター 4 5 4 2 2

非侵襲的検査

2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
心臓超音波 3,124 3,470 3,957 4,159 3,841
経食道心臓超音波 10 23 19 18 55
トレッドミル運動負荷心電図 167 146 183 171 119
頸動脈超音波 46 172 131 175 256
下肢動脈エコー 6 6 23 32 28
下肢静脈エコー 364 442 507 698 712
心臓MRI 72 90 98 81 72

心臓PET

2 9 14 6 10
核医学検査
負荷心筋シンチ 245 250 308 262 223
肺血流シンチ 19 20 15 11 17
冠動脈CT 230 305 326 270 254

ハートラインや外来予約センターを有効にご利用ください。

患者さんのご紹介について

当院の外来診療は「紹介予約制」としています。
患者さんをご紹介いただくときは、事前にFAXまたはインターネットにて診療予約をお取りください。

診療予約のながれ

また、症状が安定し、同じ投薬を続けている場合は、お近くのかかりつけ医で通院治療が続けられるよう逆紹介しています。

外来予約センター(直通)

電話:0466-50-1105

FAX:0466-55-1350

受付時間:月曜日から金曜日 8:30~17:00
※土曜日・日曜日・祝日・12月29日から翌月1月3日を除く

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