
謹んで新年の挨拶を申し上げます。
旧年中はお世話になりました。すべての方に心より御礼申し上げます。
当院ホームページをご覧いただきありがとうございます。2023年4月に院長に就任しました西川 正憲(にしかわ まさのり)は、院長として3回目の新春を迎えました。
当院は1971年の開院以来、地域の医療機関との連携を大切にしながら、皆さまから信頼される地域の基幹病院、高度かつ高質な急性期病院として、常に「より良い医療」を提供するべく運営しています。2025年は新型コロナウイルス感染症が2023年5月に感染症法上の5類感染症の定点把握対象疾患に定められてから3年目となりましたが、その流行の波は繰り返しています。また、季節性インフルエンザウイルス感染症、RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナなども流行を繰り返しています。こうした病原体が引き起こす急性の上気道炎(鼻炎、副鼻腔炎、咽頭炎、喉頭炎)又は下気道炎(気管支炎、細気管支炎、肺炎)を、急性呼吸器感染症(Acute Respiratory Infection:ARI)と総称し、2025年4月から感染症法上の5類感染症に位置付けられ、定点把握対象疾患となりました。当院ではARIの併発により持病が悪化する患者さんやARI発症で体調が崩れた生来健康であった方たちが受診され、中には入院治療をされる方もいらっしゃいます。また、6月から7月にかけて湘南地区で麻疹が流行しました。入院隔離を要する感染症に対して適切に対応できる地域の基幹病院、高度かつ高質な急性期病院として役割を果たしてきています。病院内では、来院されます皆さまにも、サージカルマスクの着用と手指衛生などの感染予防策を推奨していますので、ご理解とご協力をいただきたくお願いいたします。
私が医師になった1985年に比して、飛躍的に、医学、医療技術などは進歩してきています。そして、これからも、救急、がん、周産期、新生児、小児、増加する高齢者などに対する医療は、質的・量的に変化してゆきます。しかし、科学技術が進歩している現代であるからこそ、医療の不確実性について、あらためて皆さまとともに共有したいと思います。病状については、その時点で予想されることになります。その後、変わることがあるかもしれないことは、予めご承知いただきたいと思います。私たち医療者が最善と考える選択(医療・治療)が、必ずしも患者さんやご家族の皆さまが期待される最高の結果につながるわけではないこともご了解いただきたくお願いいたします。
将来にわたりこの地域での高度かつ高質な急性期病院としての医療を保つためには、患者さんと皆さまのご協力をいただきたいと思います。定期的な受診による持病の管理、病態に応じた医療機関の選択、治療から介護への移行など、地域全体での適切な備えをお願いいたします。まずは身近に気軽に相談できる「かかりつけ医」を持ちましょう。そして高度かつ高質な医療が必要な場合は「かかりつけ医」の紹介で当院への受診をお願いいたします。その後、病状が安定しましたら、「かかりつけ医」などでの医療継続をお願いいたします。
本年(2026年)の干支は「丙午(ひのえ・うま)」です。「丙(ひのえ)」は、陽の火。つまり、太陽の光を意味し、燃える太陽のように、明るく情熱的な年とされています。そして、「午(うま)」も、また、火の気を持つ、力強い存在を表し、前進、成功、情熱を意味しています。この2つの「火」が重なり合う2026年は、情熱や行動力が高まり、エネルギッシュで勢いのある一年と解釈されています。当院は1971年の開院から本年で55年目を迎えます。こうした「丙午」である2026年も、藤沢市民病院は、これまでの様々な課題への取り組みを、職員全員の情熱と行動力を統合し、さらに柔軟かつしなやかに成長させ、地域の基幹病院・高度かつ高質な急性期総合病院として、住民一人ひとりの命と健康を守る役割を果たしてまいります。そして、10年後、20年後、30年後、40年後、50年後も、患者さんにも、職員にも、選んでもらえる病院であり続けるために、歩みをすすめてゆきます。
結びに、皆さまのご健康とご多幸、そして当病院への変わらぬご支援をお願い申し上げ、新しい春の挨拶とさせていただきます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
院長 西川正憲(2026年(令和8年)正月)
