院長挨拶

院長挨拶

昭和46年10月1日に開院した当院は、今年開院50周年を迎えることができました。開院50周年にあたり、これまでの当院の歩み、将来像についてお話したいと思います。

当院が開院以来一貫して重視してきたことは、地元医師会との連携・協調です。昭和46年当時では珍しかった臓器別の診療体制とし、専門外来を紹介予約制にしたのは、その表れでした。藤沢市医師会から病院管理部の一員として非常勤副院長を派遣してもらい、また病院としての重要方針を決定する藤沢市民病院運営協議会には藤沢市三師会から委員を選出してもらっています。これらのことは、開院以来現在に至るまで継続して行われています。そうした地元医療機関との連携の下で、市民の方々には安全で質の高い医療を提供して地域の基幹病院として信頼していただけるよう努めてまいりました。

開院以来行ってきた、地域の医療機関をかかりつけにしてもらい、紹介してもらった患者さんに専門的な医療を提供するという流れは、後に創設された地域医療支援病院の認証取得につながりました。また平成18年には、念願だった救命救急センターも完成しました。平成30年には、古くなった東館を建て直す再整備事業が終了し、現在の姿の病院となりグランドオープンいたしました。開院当時の病床数は330床、診療科は19科、職員定数は312人でしたが、50年後の現在、病床数は536床に増え、診療科は35科に、職員定数は901人に増加しました。病院がここまで大きく成長できたのも、先人たちの並々ならぬ努力の積み重ね、ならびに地元三師会の先生方のご協力のお陰であり、また行政の支援なしには成しえなかったことと改めて感謝申し上げます。

この先、少子高齢化の進行とともに人口が減少していく中で、医療機関も社会の変化に対応していかなければ、病院が存続できない時代になってきています。ひとり暮らし高齢者や高齢認知症患者の増加に対応するには、医療・介護・福祉が一体となって地域全体で高齢者を支える地域包括ケアシステムの形成が求められています。

この湘南東部二次保健医療圏において、藤沢市民病院はがん診療ならびに救急医療を中心とした、より急性期医療に特化した病院として地域包括システムの一翼を担いながら、市民には安全で質の高い医療を提供し信頼され選ばれる病院になれるよう、弛まぬ努力を続けていく必要があります。50周年を迎えられたことに感謝するとともに、今後さらなる連携強化をよろしくお願い申し上げます。 

令和3年9月22日