放射線治療科

診療科概要

2017年3月に米国Varian社製TrueBeamという最上級の放射線治療装置が稼働開始しました。この装置の性能を最大限活用し、高精度放射線治療を行っています。高精度放射線治療とは、「放射線を当てるべき部分(腫瘍)へより多くの放射線を当て、当てたくない部分(正常臓器)へ当たる放射線を極力小さくする」ことで治療効果を向上させ、副作用を低減させる治療のことです。具体的には画像誘導放射線治療(IGRT)を用いた強度変調放射線治療(IMRT、VMAT)や体幹部定位放射線治療(SBRT)などが施行可能です。

もちろん、いくら高度な装置が稼働していても人間が使いこなせなければ良い治療は行えません。当院では医師、看護師、診療放射線技師、医学物理士が日々研鑽を重ねることで、国内海外を問わず最新の知見(医学的証拠:エビデンス)を取り入れた治療技法や治療スケジュールを採用しています。院内で行った治療に関するデータ収集を行うことで治療内容を振り返り、妥当な結果が得られているかどうかの確認も随時行っています。 高価な治療装置や最新の治療技術が前面に出る傾向のある放射線治療業界ですが、最も重視すべきは患者さん自身がどのような治療を受けたいかという意向であると考えます。当科では治療内容や有害事象をデータに基づいて詳細に説明し、患者さんと対話を重ねる中で病状や生活環境に応じた最適な治療方法を提案するよう心がけています。放射線治療以外の治療法を採用した方が患者さんのためになると考えられる場合は、その治療法を検討するようお勧めすることもあります。

頭頚部がん、前立腺がん、食道がん、肺がんなどのがんは放射線治療を根治治療として選択することが可能です。通院回数を減らすことによって日常生活への影響少なくするため、乳がんの乳房温存術後照射における寡分割照射(伝統的に25-30回のところを16-20回に短縮)や前立腺がんの根治照射における寡分割照射(伝統的に37回-40回のところを28回に短縮)に積極的に取り組んでいます。また、根治が望めない病状の患者さんに対しても痛みや痺れなどの苦痛症状を軽減させるための緩和的放射線治療を行っています。

当院は地域がん診療連携拠点病院(高度型)に指定されており、抗がん剤治療など放射線治療以外のがん診療体制も充実しています。現代のがん治療においては複数の治療手段(手術、薬物療法、放射線治療)を組み合わせる集学的治療が非常に重要です。当院では充実した抗がん剤治療と合わせて一人一人に最適な化学放射線治療を行うことで根治性の向上を目指すことが可能です。

  • 診療科部長

    渡部 成宣わたなべ しげのぶ

    専門領域 放射線治療
    認定/
    資格
    日本医学放射線学会放射線科専門医 日本医学放射線学会放射線科研修指導者 日本放射線腫瘍学会放射線治療専門医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 博士(医学) 産業医
  • 稲田 悠太郎いなだ ゆうたろう

    専門領域 放射線治療
  • 非常勤医師

    黒木 俊寿くろき としひさ

    専門領域 放射線治療
    認定/
    資格
    日本医学放射線学会放射線科専門医 日本放射線腫瘍学会放射線治療専門医
月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
午前 渡部■
稲田■
渡部★
稲田★
渡部■
稲田■

黒木★
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稲田■
渡部■
稲田■
午後 - 渡部★
稲田★
黒木■ - -

■…新患のみ
★…再診のみ

  • 月曜日午前、水曜日午前・午後、木曜日午前・午後、金曜日午前・午後に初診をお受けします。疾患によっては特定の医師が担当するため、曜日と時間を指定させていただきますことをご承知おきください。
  • 事前に準備を行い速やかな治療を提供するため、初診の2日前までに紹介状原本と以下の資料を放射線治療科宛てに郵送していただきますようご協力の程よろしくお願い申し上げます。
    • 紹介状原本
    • 手術記録(術後照射の場合のみ)
    • 病理レポート
    • 読影レポート
    • 画像データ(DICOMデータを書き込んだCD-ROM)
      ※照射前に化学療法やホルモン療法などの全身治療が施行されている場合は全身治療前後の画像を含めてください。
      ※緩和照射で該当箇所がCT上判別困難な場合は判別可能なMRIを含めてください。

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