放射線室

はじめに

放射線室では土屋技師長を中心に診療放射線技師32名(会計年度任用職員5名)、会計年度任用職員事務8名で業務を行っています。
患者さんに対して医師、診療放射線技師、看護師、事務職員が一丸となって、安心して検査や治療を受けていただけるよう日々努めています。
また、当院ではPACS(画像保存通信システム)を導入しています。検査画像を院内のネットワークで共有することにより、待ち時間の短縮は勿論、フィルムを使用しないことで環境にも配慮したシステムを実用化し、円滑な診療に寄与しています。

放射線室のご案内

東館 東館放射線受付 一般撮影室
透視撮影室
骨塩定量検査室
CT検査室
生理機能検査受付 乳房撮影室
西館 西館放射線受付 MRI検査室
血管撮影室
核医学検査室
放射線治療室
救命救急センター 救急放射線受付 救急一般撮影室
救急CT検査室
東館放射線受付

東館放射線受付

西館放射線受付

西館放射線受付

東館エリア

一般撮影室

一般撮影室

一般的にレントゲン検査と言われる、単純X線撮影検査です。合計3台のFPD(フラットパネルディテクタ)装置を使用し、胸腹部・骨撮影を行っています。
当院はデジタル処理を行う撮影システムを導入し、被曝低減に努め、各部位において最適な画像を作成、提供しています。 また、撮影に際しましては患者さんの待機時間短縮のため、空いている撮影室を随時使用しております。ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

透視撮影室

透視撮影室

透視撮影室は、3台の最新X線TVが設置されています。
FPD(フラットパネルディテクタ)を搭載し、低被曝で高精細な画像を提供します。医師・看護師・放射線技師が協力しながらX線透視を用いて、種々の検査・治療が行われます。
消化管部門は、胃透視や大腸検査・ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)等を行い、泌尿器部門は、膀胱造影や水腎症等の処置を行います。その他、透視下気管支鏡・脊髄腔造影など多目的な用途で使用されます。

骨塩定量(骨密度)検査室

骨塩定量(骨密度)検査室

骨密度測定検査は、骨粗鬆症の診断や治療効果判定、経過観察に有用な情報をもたらす検査法として広く臨床に用いられています。
当院の装置は、二重エネルギーX線吸収法(DEXA法)用いて、腰椎と大腿骨頚部の骨密度を測定します。日本人の骨密度データを元に結果を提供しています。小児検査は3歳から可能です。
非常に被曝の少ない検査です。

CT検査室

CT検査室
CT検査室

当院では多列型CT装置(MDCT)が3台(64列、64列2管球、320列)稼働しており、検査時間の短縮と、緊急を要する検査や高度な検査にも対応可能となっています。
2011年12月に導入した64列128スライス2管球CT装置は、従来の1管球CT装置と比べ、大幅に撮影スピードが向上し、わずか0.6秒で胸部全体のスキャンを行い、患者さんの息止め時間の短縮、及び低被曝撮影を実現しています。
2015年10月には最新の320列CT装置の導入により、一回転で160mmの範囲を撮影することができ、特に動きによる影響が多い心臓などでは寝台移動無く検査できることから、より精度の高い検査を行う事が出来るようになりました。
また最新の画像解析装置を使用し心臓の冠動脈解析や手術前のシミュレーションなどの様々な3次元再構成処理を行い、より診断価値の高い検査を提供しています。

乳房撮影室

乳房撮影室

マンモグラフィとは、X線を使った乳房撮影のことです。被曝線量を減らし、小さな病変も発見するために、乳房を圧迫し、薄く伸ばした状態で撮影します。
当院では、3次元マンモグラフィ装置(トモシンセシス)を導入しております。この装置は、乳房を様々な角度から撮影し、乳腺に隠れた初期乳がんを発見できます。
また、患者さんの不安を和らげるために、当院では女性技師が対応しております。乳房を圧迫する際に痛みを伴うことがありますが、ご理解お願いいたします。

西館エリア

MRI検査室

MRI検査室

MRI検査とは、X線撮影やCTのようにX線を使うことなく、その代りに強い磁石と電波を使い体内の状態を断面像として描写する検査です。 そのため被ばくの心配はありません。
特に脳や卵巣、前立腺等の下腹部、脊椎、四肢などの病巣に関しては、圧倒的な検査能力を持っています。
当院では高磁場(3.0T/1.5T)装置2台が稼働しています。
検査当日は注意事項をよく読んでお越しください。
強力な磁場を使用しているため、ペースメーカーを装着されている方は検査する事ができません。

血管撮影室

血管撮影室

血管撮影とは、細い管(カテーテル)を動脈や静脈に挿入し、目的の部位で造影剤を流して撮影をする検査です。
近年ではさまざまな手技が発展し、診断だけではなく、血管造影手技を応用して、血管性病変、腫瘍などの治療を行うIVR(Interventional Radiology)が主流になっています。
当院ではバイプレーン装置、IVR-CT装置の計2台が導入されております。
バイプレーンは一度に二つの方向から同時に撮影できる装置で、主に循環器の検査、心臓カテーテル検査、経皮的冠動脈形成術(PCI)ペースメーカー植え込み術などが行われています。
IVR-CTは血管撮影装置とCT装置を組み合わせ、血管造影検査とCT検査が同時に行えます。またその特性を生かして血管系以外のIVRも多く行われています。
両装置共FPD(フラットパネルディテクタ)システムを搭載しており、低被曝で鮮鋭な画像を提供しています。
血管撮影室では医師、看護師、技師が連携し、患者さんが安心して検査や治療を受けられるよう努めています。

核医学検査室

核医学検査室

当院ではSPECT-CT装置とPET/CTを導入しており、骨疾患、腫瘍、炎症疾患をはじめとし、脳、心臓、甲状腺、肺、腎臓、リンパ管など数多くの検査、診断を行っています。
PET/CTに関しては“PET/CT検査(検診)”に詳細を記載しています。検査結果は専任の放射線科医がすべて診断した後に全診療科に配信されています。また、専任の技師が質の高い技術のもと、チーム医療を行い各科診療に貢献しています。
注意:核医学検査は検査の内容により、様々な前処置が必要となりますので、予約時にお渡しする予約票を必ずお読みください。

放射線治療室

放射線治療室

放射線治療は、悪性腫瘍治療の三本柱(手術、化学療法、放射線治療)の一つであり、手術と同じ局所療法です。放射線を腫瘍に照射することにより、組織を切除せずに腫瘍を死滅させるため、臓器の機能や形態を温存しつつ治療ができるという特徴があります。放射線治療には、治癒を目的の根治照射、手術後の再発を予防する目的の予防的照射、腫瘍により発生する苦痛の軽減を目的とする緩和照射などがあり、治療方針に応じて照射方法を選択します。
当院では高エネルギー放射線発生装置(LINAC)を使用しX線や電子線などを体の外から照射し治療します

高度放射線治療装置

救命救急センターエリア

救急一般撮影室

救急一般撮影室

救急一般撮影室にはFPD(フラットパネルディテクタ)型撮影装置、ポータブル撮影装置が設置されており、24時間常時2名の技師が担当しております。
一般撮影装置では、重傷の患者さんでも多方向から撮影できるようにディテクタを2面設置しております。また、FPDを採用しているため被曝線量の低減がはかられることにより、患者さんにやさしい検査が可能です。
撮影室に来られない重傷度の高い患者さんには移動式のポータブル撮影装置で検査を行い、治療と検査が同時に行われています。

救急CT検査室

救急CT検査室

救急CT撮影室は多列型CT装置(MDCT)64列が設置されており、主に救急患者さんの検査に利用しています。
この装置では広範囲を短時間で撮影することができ、より救急に特化した撮影をすることが可能です。
また、脳動脈留の3次元再構成などの画像解析装置も設置されており、様々な症例に対し、より診断に役立つ画像処理を施しています。
常に医師、看護師と連絡を密にして病状に応じた適切な検査ができるよう努力しています。

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