院内迅速対応チーム

院内迅速対応チームの活動を開始しました

院内迅速対応システム(Rapid Response System:RRS)は、多くの「急変」には前兆があるという点に着目をしたシステムです。

米国やオーストラリアを中心に2005年の医療安全キャンペーンでその導入が推奨され、医療の質の向上とともに世界へと広まりました。

日本では遅れて2008年頃から認知されはじめ、当院でも20225月より活動を開始いたしました。

救急医が病棟回診を行いながら患者さんの急変の兆候を覚知し、担当医と協力し合い早期に介入することで、医療の質の向上を目的としているチームです。

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活動内容

ICUや医療安全の専任看護師、救急を専門とした医師、研修医で構成されたチームが週に2度回診し、各病棟で起動基準に該当する患者さまについて評価を行います。また意識、循環、呼吸に携わる診療科にも協力していただき、何かあれば迅速に対応できるチームになっています。これまでは、患者さんの変化に気づいた看護師が相談できるのは主治医または主治医が属する診療科だけでした。それでは、外来、検査、手術などの理由で診察、判断、対応が遅れる場合があり、結果的に急変を招くことになります。それを早期に防ぐために、RASチームが存在し、相談しやすくするシステムになっています。

院内心停止の6070%は、その68時間前に何らかの前兆があると言われています。バイタルの変化だけでなく、看護師の「気づき」も重要になってきます。RRSの導入により心停止などの心肺蘇生が必要な状態(コードブルー)が減るという多くの報告があり、病院全体の医療の質の向上と医療安全管理を目的にしています。応援よろしくお願いします。

引用元:日本院内救急検討委員会                      引用元:日本院内救急検討委員会

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