炎症が起こる血管の大きさに応じて大血管炎から微小血管炎まで存在しますが、共通した症状としては発熱、倦怠感や体重減少などがあります。大血管炎では頭痛、視力障害、上肢血圧左右差などが生じ、微小血管炎では視力低下・眼の痛みなどの眼症状、鼻出血・鼻閉・中耳炎・難聴などの耳鼻疾患、腎障害、間質性肺炎、紫斑・皮膚潰瘍などの皮膚症状、しびれ・麻痺などの末梢神経障害を呈することがあります。血液検査やCT、PET-CTなどの画像検査などを用いて総合的に診断を行います。
治療の中心となるのはステロイドであり、個々の状態に応じて、他の免疫抑制薬などを併用します。症状が改善後は、再燃に注意してステロイドは減量します。