概要
小児外傷から重症多発外傷まで対応
地域で発生するあらゆる外傷に幅広く対応しております。上腕骨顆上骨折や骨端線損傷などの小児四肢骨折、大腿骨近位部骨折、橈骨遠位端骨折など高齢者に頻発する骨折、骨盤骨折や四肢の開放骨折、脊椎外傷など高エネルギー重症多発外傷まで、さまざまな外傷に対する手術を行っております。
当院は三次救急医療機関として多数の重症多発外傷を受け入れております。救急外傷診療のスローガンとしてPreventable Trauma Death(避けられた外傷死)を減らすことが全国的に掲げられてきましたが、外傷診療の進歩によりPreventable Trauma Disability(避けられた外傷後遺障害)にも近年注目されるようになっています。生命の危険性や重篤な後遺症を残し得る代表的な整形外科外傷として、骨盤骨折、脊椎骨折、四肢の開放骨折が挙げられます。これらの外傷に対して救急医、救急外科医とともに治療に当たっています。
治療
当院では小児救急も非常に積極的に受け入れており、そのため小児外傷も数多く治療しています。外傷によるストレス、四肢の成長障害、後遺障害など小児特有の病態を考慮し、上腕骨顆上骨折については原則的に緊急手術を行う方針としています。
その他の骨折についても受傷翌日など、成人よりもさらに早期に手術を行っております。小児の骨折は、保存療法が可能な症例も多いですが、徒手整復を必要とするような症例では麻酔下に整復し経皮鋼線骨折固定術を行う方が患児への負担を減らし、遺残変形も少なくなる場合があります。
疾患例
四肢骨折、四肢開放骨折、骨盤骨折、各種脱臼骨折、各種関節内骨折、小児骨折