眼瞼内反・外反

眼瞼内反/外反は主に下まぶたの疾患です。

眼瞼内反は時に睫毛内反と混同されがちですが、睫毛内反はまぶたの位置は正常でまつげのみが内側を向いているのに対し、眼瞼内反ではまぶたそのものの角度が内側に倒れ込みます。主に加齢により下まぶたを支えている筋肉がゆるむことが原因です。

主な手術方法は、下まぶたを切開し、ゆるんだ筋肉を縫い縮める手術(jones変法)です。通常局所麻酔で、1時間程度ですので片側なら日帰り手術が可能です。

   

眼瞼外反は、内反とは逆にまぶたが外側に倒れ、「あっかんべ」の状態になってしまうことです。こちらも加齢によって起こることもありますが、顔面神経麻痺や外傷による瘢痕などでも生じます。

治療はやはり手術です。軽症のものは、まぶたを一部切除して横幅を縫い縮める方法(K-Z法)やまぶたの外側を小さく切開して引っ張り上げる方法(LTS法)など局所麻酔でも治療可能です。重症の場合は、耳介軟骨移植といって耳から軟骨を移植することで下まぶたの支えを作る手術が必要となります。こちらは通常全身麻酔23時間、入院35日程度で行っています。

対象の診療科

  形成外科

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