アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎にはスギ花粉症のような季節性のものとハウスダストやダニのような通年性の症状を引き起こすものがあります。 治療の主体は薬物治療ですが、この数年で生活スタイルに併せて様々な治療法が出てきております。従来からの抗ヒスタミン薬の内服による治療に加え、経口摂取の難しい方には抗ヒスタミン薬の貼り薬も発売されました。2019年末にはスギ花粉症に対しての皮下注射薬が認可され、効果によってはその期間内服しないで快適に過ごすことができるようになりました。
根治的治療を目指すアレルゲン免疫療法も2014年から認可され、現在スギとダニに対する舌下免疫療法1)が保険適応となっており、多くの施設で行われています。使用上の注意を守ることでアナフィラキシー反応をほとんど起こすことなく安全に治療できます。
薬物治療では十分な効果が得られない場合には、鼻閉、鼻汁過多に対して鼻内内視鏡下で短期滞在手術も行っております。手術を行っても投薬治療が必要な方もおりますが、薬物治療からの離脱ができる方も多くみられます。

1)舌下免疫療法

レルゲン免疫療法の一つで、長期にわたり正しく治療することで、アレルギー症状を治したり、長期にわたり抑える効果が期待できます。症状が完全に抑えられなくても、症状を和らげたり、アレルギー治療薬の減量が期待できます。
現在はスギ花粉症とダニアレルギー性鼻炎に適応があります。1日1回少量の治療薬より開始し、一定量を数年間に継続して服用する治療法です。
スギ花粉症、ダニアレルギー性鼻炎でお悩みの方はご相談ください。

対象の診療科

  耳鼻咽喉科

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