「新型コロナウイルスワクチン ~医療従事者へのワクチン接種について」を掲載しました
当院では、厚生労働省と神奈川県の指導に基づき、医師、看護師をはじめとする医療従事者や、新型コロナウイルス感染症患者に接する可能性の高い病院勤務者、藤沢市消防局救急隊員、保健所保健師等に対にして、2021年3月8日から新型コロナウイルスワクチン(ファイザー社製コミナティ筋注®)接種を実施しました。ワクチン接種による副反応の出現状況などの調査をしたので、その結果を公表します。
ワクチン接種の概要
2021年5月18日で全2回完了
総接種人数 | 2,438 人 |
---|---|
延べ接種回数 | 4,657 回 |
1回接種済 |
2,349 人 |
2回接種済 |
2,308 人 |
接種直後の主な副反応
アナフィラキシー | 1件(0.02%) |
---|---|
血管迷走神経反射※1 | 2件(0.04%) |
じんま疹などのアレルギー疑い |
14件(0.30%) |
※1 極度の緊張や痛みなどによって、血管が拡張し、一時的に意識を失うこと

接種後1週以内にみられた副反応
副反応調査の内訳
接種した2,438人のうち、1,654人の当院スタッフ等に対して副反応調査を行い、解析しました。1,654人の内訳は以下のとおりです。
性別 | 人数(人) | 割合(%) |
---|---|---|
男 | 419 | 25 |
女 | 1,235 |
75 |
年代別 | 人数(人) | 割合(%) |
---|---|---|
20代以下 | 347 | 21 |
30代 | 332 | 20 |
40代 | 445 |
27 |
50代 | 299 |
18 |
60代 | 169 |
10 |
70代 | 62 |
4 |
何らかの副反応が現れた接種者(1,604名)の内訳
対象者の約97%に何らかの副反応が現れました。接種した部位の局所反応としては、硬結(接種した部位にしこりができた)、疼痛(接種した部位が痛む)、腫脹(接種した部位が腫れた)、発赤(接種した部位が赤くなった)があります。全身の症状(反応)としては、発熱(37.0℃以上)、倦怠感(だるさ)、頭痛、吐き気、筋肉痛、関節痛があります。
1,604人の内訳は以下のとおりです。
性別 | 人数(人) | 割合(%) |
---|---|---|
男 | 396 | 25 |
女 | 1,208 |
75 |
年代別 | 人数(人) | 割合(%)※2 |
---|---|---|
20代以下 | 343 | 21 |
30代 | 327 | 20 |
40代 | 431 |
27 |
50代 | 293 |
18 |
60代 | 157 |
10 |
70代 | 54 |
3 |
※2 小数点以下四捨五入のため合計100%にはなりません
注射部位の局所反応

接種した部位の局所反応では、1回目と2回目の接種で大きな差はありませんでしたが、2回目の接種の方が1回目よりわずかに高くなり、疼痛(約83%)が最も多く、腫脹(約17%)、硬結(しこり)(約13%)、発赤(約7%)でした。
全身の反応






全身の反応は、接種翌日がもっとも多く、2回目の接種では発熱(37.0℃以上)(約43%)、倦怠感(だるさ)(約57%)、頭痛(約40%)、筋肉痛(約35%)、関節痛(約31%)でした。これらの副反応は、2日目に症状のピークがあり、接種の翌々日にはほぼ改善していました。
当院での限られた経験ですが、厚生労働省の中間報告にある副反応と同様であり、新たな副反応はありませんでした。
参考情報
厚生労働省
新型コロナワクチンの接種後の健康状況調査
新型コロナワクチンに関する政府広報オンライン
「そこが知りたい!新型コロナワクチンQ&A 忽那医師に聞きました」
藤沢市ホームページ
新型コロナウイルス感染症のワクチンについて
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